SKUとは何ですか?
SKU(エスケーユー)とは、在庫を管理するうえでの最小の単位です。同じ商品名でも、色・サイズ・容量・香りなどが違えば、それぞれ別のSKUとして数えます。「商品」という大きなくくりではなく、「実際に倉庫の棚で1つずつ数えられる単位」がSKUだと考えると分かりやすいです。
たとえば「モイストセラム美容液」という1商品でも、30mLと50mLの2容量があり、それぞれに無香料とローズの2種類の香りがあれば、組み合わせは4通り。この場合、商品は1種類でもSKUは4つになります。お客様から見れば「同じ美容液のバリエーション」ですが、運営側にとっては在庫も価格も別々に管理すべき4つの単位です。
SKUは図書館の「背ラベル(請求記号)」によく似ています。同じタイトルの本でも、版や所蔵棚が違えば別のラベルが貼られ、そのラベルをたどれば膨大な蔵書の中から目的の1冊を確実に棚から取り出せます。SKUも同じで、無数の在庫の中から「30mL・ローズの香りのあの1本」を取り違えずに特定し、数え、出荷するための札の役割を果たします。
SKUとJANコード(バーコード)は何が違いますか?
SKUは「自社の中で在庫を数えるための管理単位」、JANコードは「流通全体で共通して使われる13桁の商品識別番号」です。役割の向きが違い、SKUは社内向け、JANは社外(流通)向けと考えると整理できます。両者は別物で、1つのSKUに1つのJANコードを対応させて運用するのが基本です。
JANコード(Japanese Article Number)は、商品パッケージに印刷されている、あの縞模様のバーコードの中身を表す番号です。日本の共通規格で、原則13桁。レジで読み取れば、どこの店でも同じ商品だと識別できます。一方で品番は、メーカーが社内で独自につける管理番号で、桁数や付け方に共通ルールはありません。「SLM-30-RO」のような、人が読んで意味が分かる文字列にすることが多いです。
そしてAmazon ASINは、Amazonが商品カタログ内で独自に割り当てる識別コードです。出品時にJANコードを登録すると、Amazon側がそれに紐づくASINを発行・対応づけます。つまり同じ1本の美容液に、SKU・JAN・品番・ASINという複数の「番号」が同時にぶら下がっている状態が普通です。それぞれ発行する主体と目的が違う、と理解しておくと混乱しません。
| 名称 | 誰が決めるか | 範囲 | 主な目的 |
|---|
| SKU | 自社(EC運営者) | 社内 | 在庫を数える最小単位。色・容量・香りごとに別 |
| JANコード | GS1事業者コード経由で取得 | 流通全体(社外共通) | 13桁の共通番号で商品を一意に識別 |
| 品番 | メーカー独自 | メーカー社内 | 社内での商品管理・型番の整理 |
| Amazon ASIN | Amazon | Amazon内 | Amazonカタログ上での商品識別 |
1つの親商品が容量違い・香り違いで4つのSKUに枝分かれする様子Amazonや楽天では、SKUはどう扱われますか?
AmazonでもVariation(バリエーション)として親商品の下に各SKUがぶら下がり、楽天でも「商品オプション」で容量・色などの選択肢ごとに在庫を持ちます。考え方はどのモールでも共通で、「お客様には1ページに見えても、裏では選択肢ごとに別在庫・別番号で管理されている」点は変わりません。
Amazonの場合
Amazonでは、容量や香りの違いを「バリエーション」としてまとめ、ひとつの商品ページの中で選択させます。出品者は各バリエーションに自社のSKU(出品者SKU)を割り当て、JANコードを登録するとAmazonがASINを対応づけます。同じ商品でも、自社内の在庫管理はSKU、Amazonカタログ上の識別はASIN、と番号の役割が分かれている点に注意してください。
楽天の場合
楽天では「商品オプション」や「項目選択肢」で容量・色などのバリエーションを設定し、選択肢ごとに在庫数を持たせます。1つの商品ページの中で複数の在庫単位を抱えられるため、見た目は1ページでも、内部的にはSKUに相当する単位ごとに在庫が動きます。SKUの考え方を理解しておけば、こうしたモール固有の設定もスムーズに整理できます。
バリエーションを「同じ商品だから」と1つの在庫としてまとめてしまうと、30mLは品切れなのに50mLの在庫数で販売を続けてしまう、といった出荷トラブルにつながります。在庫はあくまでSKU(選択肢)単位で持つのが原則です。
在庫管理はどの単位で行えばよいですか?
在庫管理は必ずSKU単位で行います。「美容液が合計50本」ではなく、「30mL無香料が12本、30mLローズが8本…」とSKUごとに数えるのが正しい持ち方です。これを徹底すると、欠品・過剰在庫・受注からの引き当てがすべて正確になります。
- 1
SKUを洗い出す
商品ごとに、色・容量・香りなどの組み合わせをすべて書き出し、何SKUあるかを確定します。これが在庫管理の土台になります。
- 2
SKUコードを決める
各SKUに、人が見て中身が分かる管理コード(例:SLM-30-RO=美容液30mLローズ)を割り当てます。社内で重複しないルールを先に決めておきます。
- 3
JANコードを対応づける
販売する各SKUに、取得済みのJANコードを1対1で紐づけます。モール出品やバーコード読み取りはこのJANを使います。
- 4
SKUごとに在庫数を管理する
入荷・出荷・返品をSKU単位で記録し、各SKUの在庫数を常に最新に保ちます。受注時はそのSKUの在庫から引き当てます。
プロッテル(Plottell)は、1枚のLP(商品ページ)の中で複数SKU・複数価格に対応できます。商品ページを作る段階で、SKUごとの容量・価格を整理して載せられるため、「30mLはいくら、50mLはいくら」「無香料とローズで在庫も価格も別」という、この記事で整理した構造をそのままページ上に反映できます。SKUの考え方が頭に入っていれば、商品ページ作成からモール展開まで一貫して迷わず進められます。