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タイポグラフィの基本|フォントウェイト・行間・見出し階層で情報の優先順位を作る

公開日:2026年6月27日

商品ページの文字が「全部同じ大きさ・同じ太さ」だと、どこを読めばいいのか伝わりません。タイポグラフィとは、文字の太さ・サイズ・余白を使って情報に優先順位をつける技術です。この記事では、フォントウェイト・行間・見出し階層という3つの基本を、化粧品ECの商品ページを想定して整理します。

タイポグラフィとは何か?なぜ文字の「太さ」と「大きさ」が大事なのか

結論から言うと、タイポグラフィとは「文字の太さ・大きさ・余白で情報の優先順位を作る設計」です。読む人は、まず大きく太い文字に目を留め、次に標準の本文を読み、最後に小さい注釈を確認します。この自然な視線の流れを、文字のスタイルだけで設計できるのがタイポグラフィの力です。

新聞を思い浮かべてください。一面のいちばん上には特大の「大見出し」があり、その下に少し小さい「中見出し」、さらに細かい「本文」が続きます。読者は文字の大きさと太さを見ただけで、どれが重要でどれが詳細かを一瞬で判断しています。商品ページもまったく同じで、見出し・本文・注釈を文字のスタイルで区別すると、読み手は迷わず情報をたどれます。

書道に「楷書」と「行書」があるように、文字は場面で姿を変えます。きっちり伝えたい見出しは太く大きく、流れるように読ませたい本文は標準の太さで。文字そのものに役割を持たせる感覚が、タイポグラフィの出発点です。

フォントウェイト(文字の太さ)の基本:400・500・700の使い分け

フォントウェイトとは文字の太さのことで、数値で管理します。基本は3段階だけ覚えれば十分です。400(Regular)は本文、500(Medium)は小見出しや強調、700(Bold)は大見出しに使います。太さを2〜3種類に絞ることで、ページ全体に一貫した「強弱のルール」が生まれます。

ウェイト名称主な用途印象
400Regular本文・説明文読みやすく落ち着いた標準の太さ
500Medium小見出し・キーワード強調本文より少し目立つ中間の太さ
700Bold大見出し・商品名強く目を引く、ページの主役

太字を多用すると、すべてが目立って逆に何も目立たなくなります。1画面の中で700(Bold)を使うのは見出しや商品名など「最も伝えたい1〜2か所」に限定しましょう。強調が増えるほど、強調の価値は下がります。

サイズとウェイトで「情報の3段階」を作る図解

見出し・本文・注釈は、サイズとウェイトの両方を変えると一気に区別がつきます。下の図は、同じ内容を3段階の階層で並べたものです。大きさと太さの(=ジャンプ率)が大きいほど、優先順位がはっきり伝わります。

うるおいセラム見出し | サイズ34 ・ ウェイト700(Bold)乾燥が気になる肌へ、夜のうるおいケア小見出し | サイズ20 ・ ウェイト500(Medium)うるおい成分を角層までなじませ、翌朝の肌をやわらかく整えます。本文 | サイズ16 ・ ウェイト400(Regular)※効果には個人差があります。配合成分の詳細は商品情報をご確認ください。
サイズとウェイトを変えるだけで、見出し→小見出し→本文→注釈の優先順位が一目で伝わる。注釈(オレンジ)は最も小さく控えめに置く。

行間(line-height)はどれくらいが読みやすい?

結論として、本文の行間(line-height)は1.6〜1.8が読みやすい目安です。行間とは文字の上下の余白のことで、狭すぎると窮屈で目が滑り、広すぎると行同士のつながりが切れて読みにくくなります。文章量の多い説明文ほど、ゆとりのある行間が効きます。

  • 本文(長め):line-height 1.7〜1.8。たっぷりの余白で読み疲れを防ぐ
  • 小見出し・短い文:line-height 1.4〜1.5。まとまり感を出す
  • 大見出し(1〜2行):line-height 1.2〜1.3。詰めて塊として見せる
  • 字間(文字同士の隔)は日本語の本文では基本いじらず、見出しだけ気持ち詰めると締まる

行間はサイズが大きい文字ほど詰め、小さい文字ほど広げると整います。大見出しは塊として見せたいので詰め、本文は一行ずつ追いやすいよう広げる——この逆の関係を覚えておくと迷いません。

ジャンプ率とは?見出しと本文の「大きさの差」で印象が決まる

ジャンプ率とは、見出しと本文の文字サイズの差のことです。差が大きい(高ジャンプ率)ほど元気でメリハリのある印象に、差が小さい(低ジャンプ率)ほど上品で落ち着いた印象になります。化粧品ブランドの世界観に合わせて、この差を意図的にコントロールします。

ジャンプ率見出しと本文の差与える印象向くブランド
高い大きい(例:見出し32・本文16)元気・親しみ・セール感プチプラ・キャンペーン訴求
低い小さい(例:見出し22・本文16)上品・静か・高級感ラグジュアリー・スキンケア

ゴシック体と明朝体、どちらを使う?

結論として、画面で読む商品ページの本文はゴシック体が基本、ブランドの世界観や上質さを出したい見出し・コピーには明朝体が効きます。線の太さが均一なゴシック体は小さい文字でもくっきり読め、はらいや強弱のある明朝体は大きな文字で美しさと品格を見せます。

  • ゴシック体:本文・ボタン・注釈など「確実に読ませたい」場所。視認性が高い
  • 明朝体:ブランド名・キャッチコピー・大きな見出しなど「世界観を見せたい」場所。上品で繊細
  • 迷ったら本文はゴシック体で統一し、明朝体は見出しの差し色のように限定して使う

商品ページに落とし込む手順

  1. 1

    役割を3つに分ける

    ページの文字を「見出し・本文・注釈」の3種類に仕分けます。まず役割を決めてからスタイルを当てます。

  2. 2

    サイズの差をつける

    見出しを本文の1.5〜2倍に。ブランドの世界観に合わせてジャンプ率(差の大きさ)を調整します。

  3. 3

    ウェイトを当てる

    見出し700・小見出し500・本文400と太さを割り当て、太字は最重要の1〜2か所だけに絞ります。

  4. 4

    行間を整える

    本文は1.6〜1.8、大見出しは1.2〜1.3。文字が大きいほど詰め、小さいほど広げます。

  5. 5

    全体を引いて確認

    画面から離れて見て、3秒で「どこが見出しか」がわかるかを確認。わからなければ差が足りていません。

Plottell は、こうした見出し・本文・注釈の階層づくりを Apple 的な設計思想で支援します。サイズ・ウェイト・行間のバランスをあらかじめ整えたうえで文章を流し込めるため、文字デザインの専門知識がなくても、優先順位が伝わる読みやすい化粧品の商品ページを作りやすくなります。

よくある質問

フォントウェイトは何種類使えばいいですか?

基本は400(Regular)・500(Medium)・700(Bold)の3種類で十分です。太さを絞るほどページに一貫性が生まれます。700の太字は見出しや商品名など、最も伝えたい1〜2か所に限定すると、強調がしっかり効きます。

本文の行間(line-height)はどれくらいが正解ですか?

本文は1.6〜1.8が読みやすい目安です。狭すぎると窮屈で目が滑り、広すぎると行のつながりが切れます。大見出しは塊として見せたいので1.2〜1.3と詰め、文字が大きいほど行間を詰める、と覚えると整います。

ゴシック体と明朝体はどう使い分ければいいですか?

画面で確実に読ませたい本文・ボタン・注釈はゴシック体、ブランドの世界観や上質さを見せたい大きな見出し・コピーは明朝体が向きます。迷ったら本文はゴシック体で統一し、明朝体は見出しの差し色として限定的に使うのが安全です。

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